この記事はこんな方におすすめ
- 100切りできるスコアメイクがどういうものか知りたい人
- 100切りを最短で効率的に達成したい人
- 理論に裏付けされた効果的な練習をしたい人
ゴルフで100切りを達成できる人は憧れの的ですよね。
実際に100切りを達成したゴルファーは上位10%と言われています。
100切りを目指すにはしっかりとした練習が必要ですが、
努力の方法を間違えると遠回りになってしまいます。
100切りのスコアカードと100を切れないスコアカードの内容には歴然とした差があります。
この差をはっきり認識することで100切りに必要なことが見えてきます。
この記事では何人も初心者を100切りに導いてきたクラブチャンピオンの筆者が、
12人のスコアカードを比較することによって100を切れない原因や、100を切れるようになるためのコツや高効率な練習法を解説します。
この記事を読まないと無駄な努力をして遠回りしてしまう可能性があるため、できるだけ早く100切りを達成したい方はぜひご一読ください。
目次
100切りのためのスコアの考え方
まず100切りを目指す場合にどういったスコアで回ればよいかの目安を説明します。
多くのコースはパー72です。
すなわちすべてのホールを「パー」でホールアウトすればスコアは72になるということです。
100で上がるには「+28打」で抑えないといけません。
これを18ホールで割ると1.55…となります。
すべてのホールがダブルボギーであれば、+36で合計スコアは108となり、100切りには少し足りません。
しかしすべてのホールがボギーであれば+18で合計スコアは90となります。
100切りの平均はボギー ~ ダブルボギー
100で上がるために「+28打」で抑える必要があるということは、
つまりスコアとして「平均ボギー ~ ダブルボギーの間」に100切りの答えがあることになります。
このスコアのおおよそのイメージとして次のようなスコアを考えてみましょう。
100切りの理想的なスコア
パー → 1ホール
ボギー(+1) → 9ホール
ダブルボギー(+2) → 5ホール
トリプルボギー(+3) → 3ホール
これが筆者が現実的に100切りを達成できる方の理想的なスコアと考えています。
例えば
ボギー(+1) → 8ホール
ダブルボギー(+2) → 10ホール
これでパー以上のスコアなしで「+28」を達成できます。
しかし、このスコアで100切りを達成する人はほぼいないと思われます。
というのも、100を切るか切らないかの人にとって、
「ダブルボギー以上のスコアを出さない」
「大きなミスをしてもダブルボギーで耐える」
といったことは困難だからです。
そのためトリプルボギーや+4以上となってしまうホールをある程度許容しながら+28を目指す必要があるのです。
つまり、
100切りを目指す基本スタンス
- 基本的にボギーを目指す
- 難しいホールではダブルボギーでもよしとする
- たまに出てしまう大叩きは仕方ないが、出来るだけ傷を浅くする
というのが100切りを目指す基本スタンスになります。
100切りできない理由は大叩きとパットの不安定さ
100切りできない人の実際のスコアカードを見てみましょう。
100切りできない人の特徴は次の通りです。
注意
- トリプルボギー以上の足を引っ張るホールが多い
- その中でも2~3ホールは+4以上の大叩き
- 40パット以上のことが多い
- 2~3ホールはパーがとれる
これらについて深堀りしていきましょう。
大叩きが足を引っ張っている
上のスコアカードでは、
トリプルボギー(+3)を黄色い色
+4以上の「大叩き」を赤色
で塗っています。
こうしてみると、6ホールぐらい黄色~赤色になっています。
3ホールに1つは足を引っ張るホールがあるということになります。
特に興味深いことに
100台前半の人よりも110台の人のスコアの人では、大叩きの程度や回数が多いですね。
スコアが悪くなる要因は大たたきが原因であると言って良いでしょう。
パット数が減らないとスコアをまとめるのは難しい
100切りできない人はパット数は合計40パットを超えています。
ハーフ50打で、パットが20パットだったとすると、
グリーンに乗るまでは30打ということになります。
90で回るためにはすべてのホールがボギーであれば良いですが、
全てボギーオンの場合は、グリーンに乗るまでハーフで27打になります。
これはショットの精度については90を目指す人と極端な差はないと言えます。
つまり裏を返せばショットの精度を上げるのはかなり大変ということになります。
そのためパット数を減らすほうがスコアを安定させやすくなるのです。
「ボギーオン」とは2パットでボギーになるようにグリーンオンすることです。
例:Par4なら3オン2パットならボギーとなるため、3打目でグリーンに乗ることを指します。
100切りできるスコアの特徴
100切りを達成したスコアカードを見てみましょう。
100切りスコアは次のような特徴があります。
100切りスコアの特徴
- パーが4ホールくらい取れる
- ボギー以下のスコアが10ホール以上
- +4以上の大たたきが激減
- パット数が40未満となる
- (35パット未満になるということはほとんどない)
- バーディがちらほら出てくる
これを100切りできないスコアカードと比較すると、100切りを目指す人がやるべきことが見えてきます。
大叩きが減ってくる
100切りできない人と比べて、トリプルボギーや+4以上の大叩きが減っています。
100切りができる人とできない人はこれが最大の要因です。
パット数が35回ぐらいまで減る
100切りできない人と比べるとパット数が5打前後少なくなってきます。
40パットの大台に乗ってしまうことはほとんどありません。
(つまり3~5ホールに1打パットが減らせれば良いことになります。)
パー、ボギーが増えてくる
パーやボギーは100切りを目指す人にとっては「バーディ」と同じようなものです。
100切りを目指す人はダブルボギーでなんとかホールアウトしたいですよね。
そこでパーやボギーを取れると、その他のホールでダブルボギーやトリプルボギーをとっても補填できる「貯金」になるからです。
そのため、パーが取れるようになってくると100切りをしやすくなってきます。
バーディなんかが取れたらなおさらです。
【最重要!!】100切り達成のための課題
上のスコアカードの比較では次のことが重要だと分かります。
100切り達成のための最重要課題
- 大叩きをするホールを減らす
- パー、ボギーを増やす(3ホールに1ホールの頻度で1打ずつ減らす)
- パットの成績を改善する
- パーオンできるぐらいにショットの精度を上げる
大叩きするホールを減らすためには
100切りできない人は大叩きするホールがいくつもあります。
これをまずは減らすことを考えましょう。
次に大叩きするホールを減らすための具体的な対策を挙げます。
大叩きの原因
それではまずは大叩きの原因を挙げます。
大叩きの原因
- OBを連発
- 池ポチャを連発
- ダフリやトップで全然ボールが飛ばない事がある
- グリーン周りで大オーバーやシャンクをしてしまう
- バンカーから何度打っても出ない
これらは大きく分けると
・ショットの精度が低い
・アプローチが不安定
が原因であるといえます。
大叩きホールの減らし方
大叩きしてしまうのはショットで致命的なミスが出る可能性が比較的高いためです。
これは
大きなミスショット=次のショットでなんとかリカバリーできる範囲を超えているためで、
耐えきれずにミスショットの回数分スコアが+1、+2となってしまうためです。
ショットの精度を上げるにはたくさんの練習を必要とします。
しかし、少し考え方を変えるだけで大叩きの可能性を減らせます。
それは「ハザードに入れないマネジメントをする」です。
正確な距離を把握してハザードに絶対に届かないクラブを使う
ハザード(入れたくない場所)までの距離をしっかり把握して、絶対に届かない番手で刻むということが大切になってきます。
特に飛距離の問題でOBを出してしまう方にはこの方法を取るだけで
OBを減らした分、「2打」減らすことができます。
この正確な距離を知るためにはレーザーや、GPSなどの距離計を使うのがおすすめです。
「正確な距離を打ち分けられないのに自分にはレーザー距離計を使うなんて早いんじゃ…」
と思う方がいますが、そういう方こそ使ったほうが良いです。
・まだ目測での距離感がない
・レーザー距離計に早いうちから慣れる事ができる。
・100を切ったら絶対にレーザー距離計を使うことになる。
100切りを達成するためにおすすめなコスパの良いレーザー距離計を紹介しておきます。
こちらは16000円前後で必要な機能を全て備えており米Amazonで売上1位になった商品です。
どなたにもおすすめできます。
なお、こちらの記事でおすすめのレーザー距離計について紹介しています。
また、こちらの記事ではレーザー距離計を用いてラウンド中に計測すべき様々な距離を紹介しています。
パットの精度
100切りを目指すレベルの方は、結構3パット、4パットしてしまうことも少なくありません。
100を切れない方は、一度計算してみてください。
すべてのホールが2パットですんでいたら、かなりのスコアが減らせるはずです。
ショットの精度が悪くても、パットが良ければ比較的スコアはまとまってきます。
パット精度を上げるためにやることは2つです。
パット精度を上げるためにやること
- 自分の5歩、10歩、15歩分の距離を打つための「振り幅」をおぼえる
- ショートパットの練習
100切りを目指すレベルの人は距離感がまだ正確でない方が多いです。
これはボールの銘柄を一つに絞っていないからかもしれません。
ボールは銘柄によって硬さが異なるため、ボールが変わるとインパクトの強さが無意識に変わってしまうことがあります。
100切りを目指す人がボールを一つに決めたほうが良い理由と、おすすめのボールはこちらの記事で紹介しています。
パットの練習は何よりも継続が大事です。
練習自体がやりやすくなければ継続することはできません。
最もおすすめのパターマットで筆者も使用しているものを紹介します。
カップ手前で不自然なスロープがなく、自動で返球してくれる画期的なパターマットです。
筆者オススメのパター練習グッズは次の記事で紹介しています。
パーやボギーを増やして「貯金」を作る
パーやボギーを取れると100切りに大きなアドバンテージが生まれます。
パーやボギーは100切りを目指す方にとって、100点満点のプレーが要求されます。
そのために必要なのは
・アプローチの精度
・ショットの精度
です。
アプローチの精度を上げる
アプローチがうまくなるとスコアが良くなるのは想像に難くありません。
やらなければならない練習は3つです。
100切りのためのアプローチ練習
- 30y, 50y, 70y, 100yを打ち分ける練習
- バンカーから1発で出せるようにする
- 実際に芝から打つ練習
ショットの精度を上げてパーオン~ボギーオンを目指す
100切りを目指す上で必要なのは次の2つのショットです。
100切りに必要なショット
- ドライバーで致命的なミスをしない
- 7番アイアン以下の方向性、距離の精度を上げる
ドライバーは飛距離が出る分、一番ミスの度合いが大きくなります。
実際OBもドライバーが最も出やすいです。
そこそこの飛距離で曲がらずに打てるようになるとゴルフがとても楽になります。
無理にマン振りして毎回自分のマックスを飛距離を求めるのはスコアをまとめるゴルフではありません。
曲がらないように95%ぐらいの力加減にコントロールしたドライバーショットを練習しましょう。
セカンドショットでベタピン。そこかららくらくバーディ!
というのは夢のまた夢です。
おそらくパーやバーディが取れるのはショートホール、もしくは短いミドルホールになると思います。
つまり、セカンドショットは150ヤード以下になると思われます。
このことから7番アイアン以下の方向性の向上と距離の打ち分けが必須になってきます。
なお、5番アイアンより長いクラブはとたんに難しくなるため、練習のコストパフォーマンスが悪くなります。
7番アイアン以下、つまり150ヤード以下の精度を上げることに徹したほうが早くにスコアは改善されます。
ただしバーディは結果論であり、自分から狙いに行くと大怪我をしがちです。
無理せず淡々と最善のショットを目指しましょう。
【あなたが100切りできない理由】100切り達成のコツと効率的な練習法 まとめ
まとめ
- 100切りではボギー〜ダブルボギーを目指す
- 100を切れないのは大叩きのせい
- パット数を減らしてパーとボギーを増やす
- ショットの精度の低さはマネジメント力で補える